『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦先生によって1987年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった長寿シリーズで、現在も『ウルトラジャンプ』にて第9部が続いている大人気作品です。独特の作風、芸術的な画力、そして深遠なテーマ性から、世界中で熱狂的なファンを持つ唯一無二の漫画と言えます。
あらすじ
物語は「ジョースター家」と「ディオ」という宿敵との因縁を軸に進んでいきます。第1部「ファントムブラッド」ではジョナサン・ジョースターとディオの因縁が始まり、第2部以降は世代を超えて「ジョジョ」と呼ばれる血統の者たちが、さまざまな強敵と死闘を繰り広げていきます。
吸血鬼との戦い、波紋、そして「スタンド」と呼ばれる能力の登場によって、物語はさらに広がりを見せました。
作品の魅力
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独創的な能力バトル
「スタンド」に代表されるように、ジョジョのバトルはただの力比べではなく、知恵と心理戦を駆使するのが大きな特徴です。バトルに駆け引きと戦略性が加わり、読む者を唸らせます。 -
圧倒的に個性的なキャラクター
ジョセフ、承太郎、仗助、ジョルノなど、主人公それぞれに魅力があり、敵役のディオや吉良吉影、プッチ神父といった悪役も強烈な存在感を放ちます。 -
芸術性の高い画力とセンス
ポージングや独特のセリフ回し、ファッション性の高さは世界的にも評価され、美術館で企画展が開催されるほど。漫画の枠を超えた芸術作品としても位置づけられています。 -
テーマ性の深さ
「人間讃歌」「正義と悪の表裏」「運命と抗う意志」など、読者の心に強く残る哲学的なテーマが随所に込められています。
第1部〜第6部を一気に紹介!
世代を超えて受け継がれる「ジョースター家」の宿命を描き、第1部から第6部までで一つの大きな物語が完結します。ここでは各部のあらすじと見どころを簡単にまとめてみます。漫画では第5部までで全63巻。6部以降はそれぞれで発売されています。
第1部「ファントムブラッド」
主人公:ジョナサン・ジョースター
イギリスを舞台に、ジョースター家の青年ジョナサンと、養子のディオとの宿命の対決を描く。石仮面によって吸血鬼となったディオに立ち向かうため、ジョナサンは「波紋」の力を身につけます。
※シリーズの原点にして、人間讃歌の出発点。
第2部「戦闘潮流」
主人公:ジョセフ・ジョースター(ジョナサンの孫)
舞台はアメリカとヨーロッパ。古代から眠っていた「柱の男」たちと波紋を駆使して戦う物語。コミカルな性格のジョセフですが、知恵と勇気で窮地を切り抜けていきます。
※バトルに「頭脳戦」が色濃く入ってきた重要な部。
第3部「スターダストクルセイダース」
主人公:空条承太郎(ジョセフの孫)
エジプトを目指す壮大な旅路。新たな力「スタンド」が登場し、ジョジョシリーズの方向性を決定づけました。ディオとの再戦、承太郎と「ザ・ワールド」の死闘は漫画史に残る名シーン。
※ジョジョを代表する最も人気の高い部のひとつ。
第4部「ダイヤモンドは砕けない」
主人公:東方仗助(承太郎の甥)
舞台は日本の杜王町。スタンド使いたちの小さな事件や日常に潜む恐怖を描いたミステリーテイストの部。猟奇殺人鬼・吉良吉影との頭脳戦はファンの間でも特に評価が高い。
※日常に潜む「奇妙さ」とユーモアが魅力。
第5部「黄金の風」
主人公:ジョルノ・ジョバァーナ(ディオの息子でジョースター家の血も継ぐ)
舞台はイタリア。ギャング組織の中での抗争を描く物語。ジョルノの「黄金の精神」と仲間たちとの絆が試される。ラスボス・ディアボロとの時間をめぐる戦いは圧巻。
※カリスマ性のある主人公とスタイリッシュな世界観が特徴。
第6部「ストーンオーシャン」
主人公:空条徐倫(承太郎の娘)
舞台はアメリカの刑務所。運命に翻弄されながらも徐倫が仲間と共に戦い抜く姿が描かれます。シリーズ全体の因縁を締めくくる物語であり、ラストは衝撃的な結末を迎えます。
※「ジョジョ家の物語」の一区切りとなる感動的な部。
まとめ
第1部から第6部までを通して描かれるのは「宿命と抗う意志」「人間讃歌」という大きなテーマ。世代ごとに主人公や舞台が変わることで常に新鮮さを保ちながら、一本の太い軸が貫かれているのが最大の魅力です。その後の第7部、8部はパラレルワールド的な続編になっています。
「ジョジョの奇妙な冒険」は、30年以上続く中で常に進化を続け、漫画の枠を飛び越えた文化的存在となっています。
奇抜さの裏にある普遍的なテーマが読者の心を打ち、世代を超えて愛されてきた理由でしょう。
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