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30〜40代に懐かしいやつが多いです。

【感想】「エンジェル伝説」恐怖の顔に宿る本当の優しさ

あらすじ

『エンジェル伝説』は、八木教広先生による学園コメディ漫画。主人公・北野誠一郎は、天使のように純粋で心優しい性格を持ちながらも、極端に怖すぎる顔立ちのために周囲から常に誤解されてしまう高校生です。

転校初日からクラスメイトを守った行動が「不良を制圧した」と誤解され、次第に「不良界の帝王」として恐れられていきます。しかし実際の北野はケンカを売られても必要以上にやり返さず、困っている人を放っておけない優しい性格。そのギャップから勘違いが勘違いを呼び、数々の「伝説」が生まれていきます。

作品の魅力

① ギャップが生み出す抱腹絶倒の展開

一番の魅力は、北野の「恐怖の顔」と「優しすぎる心」のギャップです。挨拶をしただけで震え上がられたり、親切に手を貸したつもりが脅迫に勘違いされたり…というパターンが毎回爆笑を誘います。読者は北野の人柄を知っているため、周囲の反応との温度差でさらに笑いが倍増します。

② 不良漫画としての熱さも健在

笑いだけでなく、不良たちとのぶつかり合いやバトルシーンも熱い要素。北野は意図せず相手を圧倒してしまうことが多いのですが、その姿が結果的に「カリスマ」として認められていきます。友情や信頼の輪が広がっていく様子は、ただのギャグ漫画にとどまらない魅力です。

③ 個性豊かなキャラクター

北野を慕う仲間たちも物語を盛り上げます。誤解され続ける北野を理解してくれるクラスメイトや教師、そしてライバルとなる不良たち。ときに笑わせ、ときに熱くさせるキャラクターたちの存在が、作品に深みを与えています。

④ 作者の原点

『エンジェル伝説』は、のちに『CLAYMORE』を手がける八木教広先生のデビュー作。ダークファンタジーで知られる作者が、初期にこんな破天荒な学園ギャグを描いていたというのは意外ですが、キャラの迫力やコマ割りのテンポの良さはここからすでに健在。作家のファンにとっても見逃せない一作です。

まとめ

『エンジェル伝説』は、「見た目と中身のギャップ」というシンプルなテーマを、笑いと熱さで最後まで引っ張りきった学園漫画です。恐ろしい顔を持ちながらも、誰よりも優しい北野の姿は「人は見た目で判断できない」という普遍的なテーマをユーモラスに伝えてくれます。

ギャグ漫画好きはもちろん、学園不良ものや青春ものが好きな人にもおすすめ。爆笑と同時にちょっと心が温まる、そんな名作です。

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