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【感想】「今日から俺は!!」卑怯で最強!?笑いと友情の青春ヤンキー物語

『今日から俺は!!』は、漫画家・西森博之先生によって生み出された、ヤンキーギャグ漫画の金字塔です。1988年から1997年まで連載され、不良文化が全盛だった80年代後半から90年代にかけて絶大な人気を誇りました。

連載終了後もその人気は衰えることなく、オリジナルビデオアニメ(OVA)化、そして2018年には実写ドラマ化され大ヒットを記録。「卑怯者の主人公」という斬新な設定と、ギャグとシリアスが絶妙に融合したストーリーで、世代を超えて愛され続ける不朽の名作です。

 

物語の始まり:金髪とツンツン頭の「高校デビュー」

 

物語は、転校を機に「高校デビュー」を企んだ二人のごく普通の男子高校生から始まります。

一人は、三橋貴志(みつはし たかし)。彼は、不良になるためにトレードマークの金髪にし、持ち前のずる賢さを武器に「最強の不良」を目指します。

もう一人は、伊藤真司(いとう しんじ)。彼は、髪型をツンツン頭にして不良になりますが、根は真面目で義理堅く、正義感が強い性格です。

この正反対の二人がタッグを組み、行く先々で出会う個性豊かな不良たちとの抗争に巻き込まれていく、抱腹絶倒の青春コメディが繰り広げられます。


 

『今日から俺は!!』が持つ3つの核心的魅力

 

1. 卑怯者の主人公「三橋貴志」という唯一無二のキャラクター性

 

この作品の最大の魅力は、なんといっても主人公・三橋のキャラクターにあります。多くのヤンキー漫画の主人公が「強くて正義感が強い」のに対し、三橋は「卑怯でズルい」という、ヤンキーとしてはありえない設定の持ち主です。

  • 「勝つためならどんな手も使う」:勝つこと、そして自分が無傷でいることを第一に考え、相手が油断した隙をついたり、卑怯な言動で精神的に追い込んだりします。その行動は読者を思わず「ひどい!」と叫ばせつつも、笑いを誘う軽快さがあります。

  • 「いざという時の本気」:普段は逃げ腰で、計算高い三橋ですが、仲間や大切な人が本当に危険な目に遭った時は、驚くほどの本気を出して戦います。このギャップが、彼の魅力をさらに引き立て、読者を惹きつけます。

 

2. 絶妙なバランスが生む「凸凹コンビ」の掛け合い

 

三橋のずる賢さを、相棒の伊藤が補完する凸凹コンビのバランスがこの作品の面白さを何倍にもしています。

  • 最強の信頼関係:性格は正反対ですが、二人の間には強い絆と信頼関係があります。伊藤がピンチの時には三橋が必ず駆けつけ、三橋の暴走を伊藤が諫める。この絶妙なやりとりが、ギャグシーンでもシリアスなバトルシーンでも抜群の相性を発揮します。

  • テンポの良いギャグ:二人の漫才のような掛け合いは、作品全体のテンポを良くし、読者を飽きさせません。彼らのやりとりに引き込まれることは、この漫画を語る上で欠かせないポイントです。

 

3. バカ騒ぎの中に垣間見える「青春」の熱さ

 

『今日から俺は!!』は、単なるコメディ漫画ではありません。ヤンキー漫画の王道であるケンカシーンの迫力と、ギャグのテンポが両立しています。

また、三橋と伊藤を取り巻く脇役たちも、それぞれが個性的で物語を大いに盛り上げます。京子や理子との甘酸っぱい恋愛、敵対していた相手との不思議な友情など、バカ騒ぎの中に垣間見える真剣な人間模様が、この作品に深みを与えています。


 

まとめ:笑いと熱さが融合した「青春コメディの決定版」

 

『今日から俺は!!』は、卑怯者の主人公というユニークな設定で、ヤンキー漫画というジャンルに新風を吹き込みました。

読む人を選ばない普遍的な面白さは、今の世代が読んでも十分に楽しめます。読み終えた後には、不思議なことに清々しい気持ちと、明日を生きる元気をもらえます。

笑いと熱さを兼ね備えた青春コメディを求めている人にはもちろん、漫画の歴史に残る傑作を読みたい人にも、自信を持っておすすめできる一冊です。

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