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30〜40代に懐かしいやつが多いです。

【感想】「モンキーターン」競艇の世界を熱く描いた青春スポーツ漫画の名作!

「スポーツ漫画」といえば野球やサッカーが王道ですが、1990年代後半にまったく新しいジャンルで旋風を巻き起こしたのが、河合克敏先生による『モンキーターン』です。
本作は「競艇(ボートレース)」をテーマにし、主人公・波多野憲二の成長とライバルたちとの熱き戦いを描いた青春ストーリー。競艇というニッチな題材ながら、その熱量と迫力で多くの読者を虜にしました。


物語のあらすじ

主人公は、天才的な運動神経を持つ青年・波多野憲二。競艇の世界に飛び込み、プロレーサーとして成長していく姿が物語の中心です。

競艇の基本である「ターン」の駆け引き、勝負を決める一瞬の判断、そしてスピード感あふれるレース描写が最大の魅力。
タイトルの「モンキーターン」とは、ボートを立てて鋭角に曲がる特殊な旋回技術のことで、波多野の代名詞ともなる必殺技です。

彼がいかにして「勝つ」ための哲学を磨き、ライバルたちと死闘を繰り広げるのか――まさにスポーツ漫画の王道を競艇という舞台で表現しています。


主人公・波多野憲二の魅力

波多野は才能に恵まれていながらも、最初から勝ち続けられるわけではありません。
レースでの失敗やライバルに完敗することも多く、そのたびに悔しさをバネに成長していきます。

  • 勝利への執念

  • 仲間との友情

  • 恋人との関係

  • そして自分自身との戦い

これらを丁寧に描くことで、彼の人間的な魅力が際立ち、読者は自然と応援したくなります。


ライバルたちの存在感

スポーツ漫画に欠かせないのがライバルの存在。『モンキーターン』でも波多野の前に数多くの強敵が立ちはだかります。

特に注目すべきは 洞口雄大
父もトップレーサーというエリートで、常に波多野の前に立ちはだかる存在です。冷静沈着でありながら、勝利への執念は波多野以上。彼との勝負はいつも緊張感にあふれ、読者を手に汗握らせます。

また、仲間や他のライバルたちも個性的で、誰もが「勝つために生きる」というプロの覚悟を持っているのが印象的。スポーツの厳しさと同時に、人間ドラマとしての深みも感じられます。


レース描写の迫力

本作の醍醐味はなんといってもレースシーン。
水しぶき、スピード感、わずかな差で決まる勝敗――漫画でありながら、本物の競艇さながらの臨場感があります。

「スタートの0.01秒の差が勝敗を分ける」
ターンマークでの内側・外側の駆け引き」

こうした細かい描写が競艇の魅力をリアルに伝え、未経験の読者でも競艇の奥深さに引き込まれてしまうのです。


恋愛要素も魅力

波多野の成長を支えるヒロイン・澄も重要なキャラクター。
彼女は波多野を一途に応援し、時には厳しく叱咤激励します。波多野がただの「競艇バカ」にならず、人間的に成長できたのは澄の存在があってこそ。

また、ライバルとの勝負だけでなく「恋と夢をどう両立させるか」というテーマも描かれており、物語に厚みを加えています。


スポーツ漫画としての完成度

モンキーターン』は、ただの競艇解説漫画ではなく、スポーツ漫画として極めて完成度が高い作品です。

  • 主人公の成長

  • 熱いライバルとの戦い

  • 勝利への執念

  • 支えてくれる人々との絆

これらを王道の展開で描きながらも、題材が「競艇」という新しさで読者を引き込みます。


まとめ

モンキーターン』は、スポーツ漫画の醍醐味を存分に味わえる名作です。
競艇というマイナー競技を舞台にしながら、読者の心を震わせる熱さと人間ドラマを描き切った点は圧巻。波多野と洞口のライバル関係は、スポーツ漫画史に残る名勝負といえるでしょう。モンキーターンはパチンコやスロットでも定番機種になってますが、好きな方で原作読まれてない方は読んでいただくとよりフィーバーできるかと思います。

また競艇を知らない人でも夢中になれる一作、熱い青春を追体験したい方はぜひ読んでみてください!

 

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